御 挨 拶
(創立20周年を迎えて)
舘長 大城戸 功

 平成2年5月に産声を上げた松風舘はおかげさまで本年成人の日を迎えることができました。これもひとえに関係各位のご支援とご協力の賜と心より厚く御礼申し上げます。
 僅かな人数でのスタートでありましたが、今では老若男女約70名が集い、剣の汗を流す道場となりました。巣立った少年達は100名を数え、高校、大学、社会人と各層で剣道を通して自己の研鑽に励んでいます。また、この間私個人にとりましても、平成15年に八段昇段、20周年の年に全日本選抜剣道八段優勝大会に出場させていただき、3位入賞の成績を収めることができました。各位のご指導ご鞭撻のお陰と重ねて感謝申し上げる次第です。
 開舘当初から、剣道の理念である人間形成という目標に向い、老若男女が一緒に切磋琢磨し、剣道を生涯続ける心構えをつくる道場を目標にしてまいりました。今後も、剣道の特性を十分に活かした上で、稽古内容を工夫し、質を向上させ理想の道場創りを目指して努力してまいりたいと思います。
 剣汗開道 「剣は汗なり 汗流さば 道 自ずから開くなり」 昭和52年に全日本学生剣道選手権大会で優勝をした時に故作道圭二範士から贈っていただいた言葉です。以来、私の座右の銘とさせていただいています。 「大城戸よ!剣の汗はかく程度じゃあいかん、流れるほどじゃないとなぁ、わかるか?」32年前に言われたことが、今でも鮮明に残っています。その思いを松風舘が二十歳を迎えた記念に、拙い字でありますが、面てぬぐいに認めました。流れる汗を心に刻み、稽古に励んでまいりたいと思います。
 関係各位には、より一層のご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げまして、20周年のご挨拶といたします。
合掌